建築家ジェフリー・バワを巡る最高の旅


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結婚5周年のお祝いとして、主人とスリランカ旅行に行きました。4月ごろのことだったのですが、スリランカは年中暑い国なので日本の真夏のような暑さでした。現地でも特に暑いとされる季節に旅行してしまったようです。一週間ほどの滞在でしたが、ほとんどの日が晴れていて気持ち良く過ごすことができました。時折夕方ごろから大雨が降ったり、急に曇り出したりすることもありましたが、直接雨に降られることなく過ごせたのはラッキーでした。目的は、スリランカ出身の国民的建築家ジェフリー・バワの建築を巡ることです。

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旅行中は、ジェフリー・バワが手がけた建築物や彼の家・事務所などを中心に回りました。宿泊したホテルも、全てジェフリー・バワが携わったものばかりで固めました。どこも全てが素晴らしく、大変充実した旅行になったのですが、特に素晴らしかったホテルは『ヘリタンス・カンダラマ』でした。カンダラマ湖のほとりに立っているホテルで、自然と一体化したような眺望やただ住まいには息を飲むものがありました。インフィニティプールや朝焼け、広い敷地など全てが新鮮で楽しめました。

スリランカ旅行中の食事は基本的にスリランカ料理のビュッフェで、カレーや新鮮なフルーツを楽しみました。ホテルでの食事では洋風の料理もありました。特に日本では食べられない種類のバナナや見たこともないフルーツを食べたことが良い経験になりました。どれもそれほどクセは強くなく、美味しく食べることができました。

旅行中は、ジェフリー・バワの世界にどっぷりと浸かることが出来ました。中には改装されていたり、ジェフリー・バワが手がけたままの姿を残していない建造物もありましたが、それでもそこかしこに彼のエッセンスを感じることが出来て、非常に感銘を受けました。特に素晴らしかったのは、彼の理想郷と言われる家『ルヌガンガ』です。広大な庭園と複数の家屋からなるこの素晴らしい場所は、ジェフリー・バワが少しずつ改良していき完成させた、まさに理想の場所でした。ガーデンツアーとして英語のガイドがあったので、とても勉強になりました。

そこのメインである建物のテラスでは、申し込みをすればランチを提供してもらうことが出来ます。メニューは当然スリランカ料理なのですが、その風景を眺めながら美味しいスリランカカレーを食べることは非常に贅沢な時間でした。私の人生の中で一番印象的なランチになったのは言うまでもありません。ここでバワも同じように食事をとったのかと想像すると、感無量でした。

旅行中はガイドさんをお願いしていたので、特に困ったことや大きなアクシデントは起こりませんでした。食事も日本人に合った衛生的なお店を選んでくれましたし、お腹を壊すことや体調を崩すようなこともなく快適に旅行期間を過ごすことが出来ました。スリランカの料理が体にあったのか、むしろ体調が良く軽やかな日々を過ごすことが出来ました。

しかし一つだけ、少々どきどきした事件が起こりました。ホテルのベランダでくつろいでいる時、ホテルの従業員の方がプールに撒いていた塩素が風に乗って私たちの方へと飛んできてしまったのです。匂いで塩素だとわかったので特に何も対処をしなかったのですが、その日の夜には私の目が充血して赤くなってしまいました。私は皮膚が少し弱いので少々過剰に反応してしまっただけで、時間が経てば治るものだと言うことは経験的に知っていたのですが、もし帰国する日まで赤みが治らない場合飛行機に乗せてもらえないかもしれないと思うとひやひやしました。幸い大事には至らず、無事帰国することが出来ました。あの時すぐに水で洗い流せば良かったと後悔しました。